
じつは、メルカリの副業が会社にバレるときの主な理由は確定申告書の住民税の徴収方法を特別徴収にしているからです。
なぜ、特別徴収にしていると会社にバレるかというと、特別徴収は住民税を給与から天引きする徴収方法なので、会社に通知が行くからです。
結論
つまり、会社にバレないためには、住民税の徴収方法を自分で納付にすれば、バレません。

結論はわかっても、
- そもそも確定申告は税務署に対する所得税の手続きなのに、なんで住民税が関係するの?
- 確定申告書のどこに住民税のことを書くの?
といったところが疑問ですよね?
そこで、この記事では、
この記事の内容
- 住民税の徴収の仕組み
- 副業がバレない確定申告書の書き方
といった内容について、

前職で税理士事務所に通算18年勤務して、税務の実務に携わった私がくわしく解説します。
メルカリを副業でやっているけど、会社にバレずに確定申告したいという人には必見の内容です。ぜひ最後までご一読ください。
住民税の徴収の仕組み

まず、最初に住民税の徴収の仕組みについて簡単に説明します。
給与にかかる税金は、所得税と住民税があって、どちらも給与から会社が天引きして納付してくれます。

この天引きのことを所得税では「源泉徴収」、住民税では「特別徴収」と呼んでいます。
この天引きの金額、どうやって決まるのかというと、、、
所得税は国税庁が配布している源泉徴収税額表という表にあてはめて、会社が天引きする金額を算定します。つまり、これから払う給与の所得税を見積りで徴収する仕組みです。
一方住民税は、所得税とは違って、去年の給与の金額を元に徴収します。
給与だけの場合の徴収の仕組み
住民税は、会社が年末に年末調整をして、
- 1年間の給与の金額を給与支払報告書で市区町村に報告。
- 市区町村で、住民税を計算して会社に金額を通知。
- 通知された金額に従って会社が給与から毎月天引きして徴収。
という仕組みになっています。

確定申告した場合の徴収の仕組み
これが確定申告をすると、副業の分の所得が増えるので、住民税も給与だけのものと比べて高くなります。そこで住民税を再計算することになります。
- 確定申告書を税務署に提出すると、
- その確定申告書が税務署から市区町村に回ります。
- 市区町村が住民税を再計算して、会社に金額を通知
- 通知された金額に従って会社が給与から毎月天引きして徴収。

会社に副業がバレるのは、➌の住民税の通知のときなんです。
給与が前年からそれほど増えていないのに、住民税だけが増えていると、会社の経理では「あれ?」と思うわけです。
会社に副業がバレないようにする方法

副業がバレないようにするには、副業で稼いだ分の住民税を切り離せばよいことになります。

ポイント
つまり、給与にかかる住民税は会社で天引きして納付、副業の住民税は自分で納付すればよいわけです。

給与から天引きして納付するのを「特別徴収」、自分で納付するのを「普通徴収」といいます。
具体的な手続きは?というと、、、
確定申告書の住民税の徴収方法に〇印を記入するだけです。
確定申告書は第一表・第二表とあり、どちらも提出しますが住民税については第二表に記載されています。
(画像左:第一表、画像右:第二表)

第二表の下から二段目「住民税に関する事項」を見てください。

この住民税に関する事項の
「給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」の欄の「自分で納付」の箇所に〇印をつけます。これだけです。

これで、副業の分の住民税は、自宅に送られてくる納付書で納めることになり、会社にはバレません。
まとめ
会社に副業がバレないようにするには、
確定申告書の住民税の徴収方法を「自分で納付」(普通徴収)にすれば大丈夫です。
メルカリでの確定申告のやり方についてはこちらの記事で解説しています。
メルカリの確定申告のやり方
最後までお読みいただきありがとうございました。